2022年 2月14日 講和


・自己紹介など


・森脇製陶所紹介


・森脇靖プロフィル


・森脇靖の仕事の様子
菊練と轆轤引き


・日貫一日のサイト
邑南町日貫にある一棟貸しの宿


・森脇製陶所を紹介くださる方
東京で生活する田中(NOLK)さんと 尾道自由大学


・東京のNOLKさんでの会
森脇製陶所の器を使って暮らしの様子を共有


・ループケア ループストーリ
広島市で服のリユース、リサイクルなど


・ひびきあうもの
主に島根県内で活動するもの作りの人間が様々な出会いをきっかけにつながった。ゆるやかな共同体。


・日貫一日で説明会
ひびきあうものメンバーと出かける


・松江の洋菓子屋 ヴェールさん
ひびきあうものの物品を設えに








| メモ | 16:03 |
名古屋での会を終えて
名古屋から製陶所にかえり着きましたとき
周辺は芽吹きの盛りでした。
一週間弱の留守の間に
こんなにもよく知る場所の印象は変わるものかと
車から飛び出してすぐに散策をしました。
ガマズミの小さく密集した花が
靄の中に薄らと浮かんで見え、本当に気持ちの良い朝でした。

それから暫く経ち、梅雨。
人にとっては過ごしにくい季節かもしれませんが
草木に目をやるとその生命の煌めきから目が離せません。
釣り竿のようにしなったウツギの幹。
その枝先に連なるように咲く可憐な花。
まだ寒い時期に込み合った枝を整えておいた
ヤマボウシは曇天を仰ぎ見るように
凛とした花を咲かせています。

真っ直ぐ、丸裸の心でこの季節を受けとめると
体の中で何かが蠢き始める。
その喜びを胸に、日々陶土に手を添えております。
| メモ | 23:07 |
名古屋での会に寄せて
凍てつくようだった陶土に温もりを感じる
ロクロを前にした私に 窓から穏やかな息吹が入り込む
日差しの変化にあわせて 野鳥や蛙が初々しく声色をかえる

私は手をとめ 外に出る
身を縮めるようにしていた木々は
今では血を通わせ 色を帯び始めている
固かった芽は膨らみ つつけば張り裂けんばかりに
内側から張っている

ロクロに戻る
そして陶土は自ら動き出す
たったいま吸い込み 心に届いた何かを信じ
ただそっと それに手を添えるのだ
| メモ | 23:28 |
佇まい
名前として、イメージとして物事を知っていても
仕組みや細部、その意図まで知ることはとても難しい。

意識を向ければ向けるほど
今まで見えなかったものが見えてくる。
じっくり向かいあって
何度も呼吸して
自分の目でしか見えないものを見る。

言葉や知識、エゴや、張らなくても良い意地を
スルスルっと通り抜けて
自分の手でしかつかめないものをつかむ。
| メモ | 23:52 |
同じ場所
冬は目線が遠くに向きます。
雪景色、山の稜線。
輪郭に角が無い田畑の風景。
精神。
体の芯が研ぎ澄まされるような
何度も同じ気持ちや思いを反芻し
自分と向き合う季節。

鳥が鳴き、山は色付き、歩けば弾け始めた緑がそこにある。
感情。
春はそれまでの気持ちを
外に放ち、モコモコと膨らませてくれる。

同じ場所に居ながらも、
時間と、季節と共に
自分の心は動き続けます。
| メモ | 19:09 |
足跡
自宅から製陶所は近いので、歩いて仕事に出掛ける。
舗装された道路は遠回りになるので
畦道というか農道というか、近道の草道を歩く。

新たに積もった雪、
まだ何も跡の付いてない雪面を踏みしめながら製陶に向かった日。
仕事を終え、朝来た道を帰り始めると、
こちらに向かって歩いた自分の足跡がずっと先に続いている。
晴れなかったし、雪も降らなかったし、寒かったので朝のまま。

その足跡を消すように歩き始めると
途中から今歩いている方向と同じ方向で、猫の足跡が加わってきた。
積雪のため歩きにくかったのか
朝の自分の足跡を利用して、苦労して四本足で歩いた猫の足跡。

それは自宅の方までずっと続いていき
自宅周りの雪の消えたアスファルトで無くなった。
しばらくあたりを見まわした。
| メモ | 10:04 |
久しぶりに
昨日久しぶりにある友人とあって話しをした。
彼との話しはいつも大概、四方山話だ。
(もちろんそうでない真面目な話しのときもある)

最近彼が出会った色々な人の話を聞いた。
普段はほとんど他人と合うことの無い生活をおくっている自分にとって
その話しはとても新鮮で登場人物が頭の中にはっきりと浮かんだ。
自分が触れた事の無い異国の話しを聞いているようでもあり
とても楽しめた。

彼が帰った後、ふと作業をしている自分を客観的に思ってみた。
雪の中、山の中、クルクルとロクロをしている自分。
 
さっきの話の登場人物とギャップがあるような、ないような。
とても不思議な気分になった。
| メモ | 10:33 |
こめられた
先月は久しぶりに少し遠くに出掛けてきました。
以前から訪れてみたかった場所、何箇所かに数日掛けてゆっくり。

その中の一つ、
イサムノグチ庭園美術館ですごした時間は
何と言うか、
どうしたって、何をしたって薄まる事の無い
全く純粋な本質に触れた感覚。


庭園美術館の敷地に一歩踏み入り、
素朴に、でもしっかりと広がる
その光景を目の当たりにした時
胸が熱くなりました。
涙が出ました。

自分がそんな状態になっていることに
自身ビックリしつつも歩を進めます。

そして「エナジーヴォイド」という作品の前に来た時
もう、本当にどうしようもない気持ちになりました。


あれから一ヶ月経ちましたが
印象というか余韻というか、
まだまだ色々な気持ちや感覚に浸る事となりそうです。
| メモ | 00:06 |
自力、記憶力。
久しぶりに記すこととなります。

久しく開いていない重要なサイトのページを
開こうとすると、
IDとパスワードを求められました。
ホントに久しぶりなんだなぁ、
と思いながら、単語を入れますと
どうやら間違っているようで、
ごそごそとメモ帳を探すのですが
どこかにやってしまったようで、

一時的にあきらめることは出来ても
将来的には必ず開かなければならないページ。

病み上がりの体に頭に鞭打って
思い出すことにしました。


粘れば出てくるものです。
何とか思い出しました。
| メモ | 23:19 |
笑って
カメラなどの被写体になるとき
きまって
「はい、笑って。ぅーん、笑って」と求められる。

これ以上ないくらいの
笑顔をつくっているつもりだ。

写真があがってくると
つもりだったことに気付かされる。
ごく微かに微笑んでいるか
ひきつっているか、どっちかだ。
不自然なものが多い。

たまに考え事しながら
ふらぁと鏡の前に来ると
自分の表情にビックリすることがある、
深刻そうな自分がいる。
 
愉快なことを考えていたのに、だ。

きっと他人が見たら気難しそうに見えるに違いない。
でもそんな性格ではないと自分では思っている。
| メモ | 23:24 |
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