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物をくふ時            2013/08/20
一日も終盤にさしかかり
つまらぬことがきっかけで
ああでもない、こうでもないと
考えに考えながら家に帰ると
夕餉の準備が整い始めている。

妻や子の表情からそれぞれの一日を想像する。
そうすると
体から離れかけていた魂みたいなものが
フッと体の芯の熱のあるところに寄ってきて
スッと戻ってくる。

自分の掛け声で
皆、手を合わせ湯気に向かってお辞儀する。

焼き魚だ、糠漬けだと好きな物をとりながら
妻子それぞれが咀嚼する様子を眺めていると
さっき芯に戻ってきた魂が今度は熱く熱を放ちだしている。
「たのしみは妻子(めこ)むつまじくうちつどひ頭(かしら)ならべて物をくふ時」
橘曙覧(たちばな・あけみ)という人が読んだ歌。
| 森脇靖日記 | 23:12 |