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暮らしを得る      2018/10/22
NOLKでの会にあたり田中氏とやり取りする中で
これからの自分の仕事を展望するような心持になりましたので
それを記しておきたいと思います。





益田長石という島根の原料を釉薬に使っています。
白いお皿も、青いお皿も同じ益田長石を主原料として含んでいますが
調号をかえることにより失透したり光沢したりと様々な表情です。
イメージの色にしたいからこの原料を、金属添加物をなどということは考えず
縁あって使い続けている益田長石のもっている特性を知り
あくまで益田長石らしさが器となるように向き合っています。

この食卓の様子を見ると食材と鉱物の相性を感じ嬉しくなります。



少し前
ひびきあうものの片付けに出かけて
慌ただしい中で、それでも
喜左衛門井戸、何時間か眺めていましたが
湧いてきた印象は
「近所の特定の人の為につくられたもの」というもので
これは以前見た美濃井戸と同じものでした。

一番いいのは身近な人に作り届けること。
近所の方々の為に役に立つ器を作ることが
何よりも自然なことだと思います。

でも今を生きる私がしていることは
誰のものになるか分からないものを作ることが多くあります。

そこにいつも
色々な気持になるのですが
今回、井戸茶碗を見て、なんだか安心しました。

そして田中ご夫妻の設え。
空間と食の表現の中に拙作を添えていただき
今を生きることの色々が色々で良い確信に変りました。

生活という誰もが持つ人の営みを
一つの切り口として田中氏の表現が湧き出てていると感じます。

私の表現が縁あって人の表現に繋がり
そして今を生きる人の生活に近づいていく様は
作り手の私にとって目から鱗が、の心境で
これからの取り組みが開けてくる気がしています。
| 森脇靖日記 | 09:20 |